ヒルトン系列ホテル(ヒルトン・オナーズ)

Hilton Group Using Tips (Hilton Honors)

2017/7/1更新

　ヒルトンはカジュアルな高級ホテルといった位置付けで、出張での利用はもちろん、プライベートな旅行にもリーズナブルな価格帯のホテルです。グループに14のホテルブランド(バケーションクラブを含む)を持ち、世界中に500以上の施設を有しています。Hilton Honors(ヒルトン・オナーズ)というポイントプログラムがあり、貯めたポイントを次の宿泊に充てたり、一定数以上の宿泊を重ねると上級会員としてより手厚いサービスを受けることができます。また、Hilton Premium Club Japan(HPCJ)に入会すれば、国内と一部の海外ホテル(Conrad Seoul、Hilton Busan)の宿泊料金が20%引きになります。

[ヒルトンチェーンのブランド]

　ヒルトングループでは最高峰のウォルドルフ・アストリアからカジュアルなハンプトンまで、色々なホテルブランドを取り揃えています。それぞれ設備やコンセプトに特色がありますが、詳しくはこちらにて。

　　⇒　ヒルトングループブランド紹介 -Hilton Brand Portfolio-

[世界各地のヒルトンレポート]

　当サイトの管理人が取材した各ホテルを、こちらにて紹介します。情報は随時更新しています。

　　⇒　たねのヒルトン見聞録 -Tane's Hilton Report-

[ヒルトンチェーンの予約方法]

　客室の予約にはいくつかの方法があります。

(1) ヒルトン公式日本語サイト (http://www.hiltonhotels.jp/)での予約

　Hilton Honors会員にとって最もポピュラーなのが、このページからの予約でしょう。旅行会社の予約サイトを通じて手配するとHilton Honorsのポイントが貯められないばかりか、上級会員のベネフィットも一切受けられませんし、HPCJの割引も受けられません。このサイトに入ったら、まずはページ情報の「エリアを選択してください」とあるプルダウンから都市を選んでください。目的の地名がない場合には、プルダウン一番下の「その他のホテルをHilton.comで検索」を選んで、英語サイトから予約してください。ポイントを使った宿泊も、こちらから行うことができます。

(2) カスタマーセンターを通じて予約

　有償宿泊には、フリーダイヤル0120-489852(「予約はここに」と覚えましょう)の予約電話が用意されています。ポイントを利用しての宿泊予約は、フリーダイヤル0120-404088のHオナーズセンターになります。オペレータさんは時にスキルが低く、誤った案内をされることがままありますので、予め充分な知識を付けた上で電話に臨みたいものです。

(3) ホテル予約サイトでの予約

　ヒルトングループをそう頻繁に利用するでもなければ、Hilton Honors会員になってヒルトン公式ルートで予約するより
と いったホテル予約サイトを利用し、これらサイト独自のポイントを貯めるのも一法です。様々なホテルが串刺検索できますので、ヒルトングループ以外のホテルも併せて比較検討することができるのが利点です。ただ、Hilton Honorsの上級会員のベネフィットはかなり大きく、楽しいのは俄然Hilton Honorsですよ。

(4) ホテルにて直接予約

　ホテルによっては、直予約用に独自の枠を持っていることがあります。望みのレートで部屋が取れなかったような場合でも、一応問い合わせてみたらよいでしょう。

[Kids Stay & Eat Freeポリシー]

　 ヒルトングループには表題のポリシーがあり、18歳以下の子供は部屋に備わっている寝具を使って寝る限り無料です。また子供のためにもう1部屋予約する場合、1部屋目の半額の値段で済みます。この場合webで予約することはできず、カスタマーセンターに電話して取ることになります。さらに、10歳以下の子供は朝食を無料で摂ることができます。ただ日本ではニセコ、東京ベイ、小田原、お台場と沖縄北谷が小学生以上を大人とみなす関係でこの特典が使えないほか、中国の多くのホテルではレストランでの朝食に大人の半額が、韓国のホテルも別途費用が掛かります。

[Hilton Honorsメンバーの利点]

　ツアーや旅行会社、ホテル予約サイトを利用しない方であれば、ヒルトン系列ホテルを頻回利用するわけでなくても取り敢えずHilton Honorsには入会しておくべきです。その理由は、

(1) インターネットが無料になる

　Hilton Honors会員がホテル公式ルートで予約すれば、部屋のWifi利用が無料になります。

(2) 1名料金で2人泊まれる

　会員になっていれば、シングルの料金で2人同室に泊まることができます。日本を含むアジア内のホテルでは1名料金と2名料金とが異なっているケースが結構ありますので、これはかなり大きなメリットになります。

(3) レイトチェックアウトができる

　客室の稼動情況によりますが、会員になっていればレイトチェックアウトを無料で受けてもらえることがあります。

(4) 宿泊マイルを獲得できる

　ほとんどのヒルトン系ホテルで、1ドルの支払いにつきわずか1マイルではありますが、エアラインマイルを獲得することができます。しかし、そのためにはHilton Honors会員になっていることが必須です。

(5) 会費が不要

　入会費や年会費等、一切かかりません。

[Hilton Honorsのエリート資格]

　Hilton Honorsには宿泊回数や泊数などに応じた上級会員制度があります。詳しくは公式ページを参照いただくとして、各エリートレベルの特徴を記します。

  1. シルバー会員(4滞在 or 10泊で達成)

　獲得ポイントが15%増しになります。また、特典で5泊以上の宿泊を予約する場合、5泊目が無料になります。またヒルトン東京ベイにおいては、シルバー以上の会員に対する駐車場の優遇があります。
  1. ゴールド会員(20滞在 or 40泊で達成)
　シルバー会員の特典に加えて、客室のアップグレード、朝食2名分無料、獲得ポイント25%増しといった特典があります。アップグレードの結果、EXEルームが宛がわれればEXEラウンジを使うこともできます。ゴールド資格を得られれば、ヒルトンでの滞在はそれまでより格段に楽しいものとなります。ただ慣れてくると、EXEラウンジが使えるか否か現地に着いてみないと分からないことに気を揉むことでしょう。ハッピーアワーは滞在の楽しみの一つになりますし、これがあるかどうかで現地での行動予定に影響が出てくるからです。アップグレードはあくまで当日の空室情況次第ですから、ベッドタイプ(キングかツインか)よりEXEアップを優先したい人は、事前にホテルにそう伝えておくとEXEアップの確率が幾分高まります。ホテルによっては、EXEルームがアサインされていないゴールド会員でもラウンジを使わせてもらえますが、これはあくまでホテル独自の運用です。ちなみに、ヒルトン小田原のオーシャンラウンジはゴールド会員資格では使わせてもらえません。
　年に20回もヒルトングループホテルに泊まらない人でも、三井住友のHilton Honors提携クレジットカード(ゴールド)の会員になると、Hilton Honorsのゴールド会員資格が頂けます。年会費が14000円ほど掛かりますが、毎年コンスタントに5～19回滞在する方であれば、シルバー会員でいるよりもHilton Honorsゴールド資格が附帯するこのクレジットカードへの入会を検討する価値が充分にあります。
  1. ダイヤモンド会員(30滞在 or 60泊で達成)
　ゴールド会員の特典に加えて、宿泊ごとに獲得ポイントの50%の他に1000ポイントずつ附与される(ガーデンイン以下のブランドは除外)うえ、EXEラウンジが必ず利用できます。ヒルトン小田原のオーシャンラウンジも利用できます。旅行計画 を立てる上で、ラウンジが利用できることが確定しているのは一つの安心要素になります。客室のアップグレードも単なる1ランクアップではなく、かなり良いお部屋にして頂けることもし ばしばです。
　 実滞在による資格獲得の他にも、三井住友のHilton Honors提携クレジットカード(プラチナ)の会員になると、暦年10滞在でダイヤ会員資格を頂けます。10滞在もしなくても、カードの利用金額が暦年で120万円に達すればダイヤ資格を獲得できます。ただ、このクレジットカードは年会費が66500円も掛かりますので、たまにヒルトンを利用するだけの富裕層向けと言えるでしょうか。

[HPCJへの入会]

　Hilton Premium Club Japanへは、日本人なら是非とも入会しておきたいところです。セール期間の特別料金を除いて、いつでも客室料金が2割引になるのですから、使わない手はありません。繰り返しになりますが、ツアーや旅行会社、ホテル予約サイトを通じた予約にはこの2割引は適用になりませんので、ご注意ください。年会費は25000円となっていますが、今のところ実質無料(更新料10000円で10000円の金券附帯)で更新できます。新規入会費の減額キャンペーンが時折行われますので、ネットで最新の情報をチェックしてみましょう。

[連泊予約のTips]

　複数泊の宿泊を行う場合、全泊分まとめて予約するのと分割して予約するのとで、宿泊料が異なることがあります。ですので、例えば3泊の滞在でしたら

・3泊まとめて
・1泊+2泊
・2泊+1泊
・1泊+1泊+1泊

の全てを調べて、最もお得な組み合わせを選ぶのが賢明です。ポイントでの宿泊もうまく絡ませましょう。

[割引コード]

　ヒルトン公式ページ(http://www.hiltonhotels.jp/)から予約する場合、通常のレートは特別なことをしなくても表示されるのですが、 プロモーションレート等で予約する場合、時にキャンペーン／オファーコード(Promotion/Offer code)欄へのプロモコードの入力が必要になります。21日前割引のAdvance PurchaseレートのプロモコードはPR09APですが、普通に検索してこのレートが表示されない場合は、このコードを入力してみましょう。

[Flushセール]

　ヒルトングループでは不定期に72時間～数日間限定のセールが行われることがあり、その間Best Available Rateの半額～35%オフで部屋を予約することができます。このレートはHPCJの20%割引の対象外ですが、それでも充分安く泊まることができます。ヒルトン公式ページにてweb予約することができます。セールの情報は都度私の掲示板で告知します。

[Earning preferences]

　Hilton HonorsではDouble Dipといい、Hilton Honorsポイントとエアラインマイルの両方(1ドルあたり10ポイント+1マイル)を獲得できる一方、マイルを選ばずHilton Honors ポイントのみ(1ドルあたり10ポイント+5ポイント)の獲得とすることもできます。バージンアトランティック(VS)など1ドルあたり2マイル獲得できるエアラインもありますので、公式ページで確認してください。ポイントを用いた特典宿泊の場合はエアラインマイルは加算されませんので、Hilton Honorsポイントのみを選択しておく方が少しお得です。Earning preferencesの選択はヒルトン公式ページから行いますが、チェックアウト時に選択されている通りにポイント／マイルが加算されますので、特典宿泊と有償宿泊が連続している場合には留意しておきましょう。

[マイル加算先のエアライン]

　エアラインマイルの獲得につ きましては、ボーナスキャンペーンが頻繁に行われています。複数のエアラインでマイルを貯めている人は、キャンペーンに応じて都度加算先を変えるのも良いでしょう。予約記録には予約時のPreferencesが反映され、チェックイン時にホテルから提示される記録詳細にも予約時のエアラインが記されていま す。実際の加算はチェックアウト時に選ばれているPreferred Airlineに行われると案内されますが、もしチェックアウトフォリオにマイル加算を希望するエアラインが書かれていなければ、その場で訂正をお願いした方が無難です。

[ポイントを用いた宿泊]

　Hilton Honorsのポイントは特典無料宿泊、ポイント&マネー特典、客室のアップグレード特典に使うことができます。Hilton Honors1ポイントあたりの価値は、私は0.5円程度と見込んでいます。各特典について、概要を説明します。

・特典無料宿泊

　低カテゴリーの客室を予約するスタンダード特典と、高カテゴリー客室のプレミアムルーム特典とがあります。いずれもHonors Discountレートをホテル独自で設定した掛け率で乗じたポイント数が所要ポイント数となっていますが、スタンダード特典には上限値があって、それ以上のポイント数は必要とされないルールになっています。レートが跳ね上がっていてもスタンダード特典枠に空きがあってcappingされた所要ポイントで抑えられているような日は、是非とも特典で予約を入れたいものです。

・ポイント&マネー特典を利用した宿泊

　この特典は中途半端に持っているポイントを使い切ってしまいたい場合等に有用ですが、多くの場合において通常の特典宿泊や有償での割引レートでの宿泊に比べて得はほとんどありません。

　 ポイントを用いた宿泊ではHilton Honorsポイントや航空マイルを獲得することはできませんが、ミニバーやレストラン利用などのincidental charge分はポイント加算対象となります。プロモーションによるボーナスポイントも、ほとんどが特典宿泊においても適用されます。有償宿泊とポイント宿泊を同じホテルで連続した場合、全ての期間において宿泊ポイントが加算されない旨日本 のカスタマーセンターで説明しているようですが、宿泊初日のレートで宿泊期間全体の処理がされますので、少なくともポイント宿泊を有償宿泊の後にすればポイント加算に関するトラブルはあまり起きません。ポイント宿泊の後に有償宿泊してその分のポイントがうまく加算されなかった場合にも、英文メールでアメリカのカスタマーセンターにリクエストすればポイントを付けてもらえます。
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